招き猫のお宅
前回の続き②となります
お家には、ご依頼主のRさん、Rさんのご両親、お子さん
闘病中のお父様はキッチン横の扉1枚隔てたお部屋で就寝
ご家族の話声も聞こえて和やかな雰囲気でした
作業して数時間位かな
私は台所のシンクで作業していました
フッと天井を見たらお父様がいらしたんですわ
ご挨拶も出来てないのに何でわかるのか?
冷蔵庫に写真が貼ってあり、お子さんが「これ、爺ちゃん」と
昭和の男優みたいなびっくりする位に甘いマスクというのか?
間違いなくモテまくりの刑に処する感じ
その甘いマスクを写真で見ていたもので
フッと天井を見上げた時に甘いマスクのお父様が
びっくりしたぁぁぁーーーー
たまげたぁぁあーーー
仕事中に天井見上げる事って余りないし
天井で人物が見えたのが初めてで、天井が龍が舞う?みたいな
くねくね〜っとお父様
予感がしないでもない様なそうでもない様な気分で
天井から視点を下ろしてシンクを見た時に
就寝されている扉の向こうから、お子さんの大きな叫びと泣き声がして
もしかして?もしかする?
扉が開くまで作業に徹しようと
1時間位だったか?扉が開いて、Rさんが出て来られて
「お父さんが亡くなりました。」
そ、そ、そ、そんなんあるぅぅぅぅ?
お伺いして未だ数時間
「手を合わせてやってもらえませんか?」
「お父さん何か言ってますか?」
いやいやいやいやぁぁぁーーーーーっ
テクニカルだけに、色々起こるかも知れんが、そんな事になるん?
もう、心の中で自問自答
私は今日どうなるの?
このまま続行して良いの?
ご家族の心のケアは?
お声がけはどうしたら良いの?
明日はどうなる?
私はRちゃんに導かれながらお父様のベットの側へ
目を瞑っていても昭和男優
手を合わせると、体が左に傾く私
立ちくらみじゃなくて、座りくらみ?
ちょっとお話して、また手を合わせると、また体が左に傾く私
Rさんに「お身体の左側に何かあったのですか?
私の身体が左に傾くんです。」と尋ねたら
お父さんは、左向きになって寝るのが好きで
左に向けてくれと言われ
その時が最後だったんですと・・
Rさん、毎日仕事が終わって自宅に戻り
お父さんの身体摩って、身体を左向けて
会話しておやすみを挨拶をして
毎日の日課
もう何もかもやり尽くしたが
最後に食卓テーブルを囲いたかった
私は、お父さんに呼ばれてRさんと出会ったんだなと
しかし、空間の整え前の作業が長くなるだろうな〜な状態
いや、今はそこじゃないなと思いながらも
今日の今日よ?今さっきの出来事ですわ
私、Rさんとリアルで会ったのも、ご家族に会ったのも
ご自宅へお伺いしたのも今日がはじめてよ・・
まだ、続きます